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LG Display - P8工場E3ラインで死亡事故

2015年1月12日にLG Displayが保有するP8工場のE3ラインで死亡事故が発生し、3名の方が亡くなりました。

死亡事故

2015年1月12日12時43分頃に、韓国の坡州(パジュ)市所在のLG Displayが保有するP8工場の9階E3ラインで発生しました。

亡くなったのは、LG Displayの下請け業者で働く3名(35歳、34歳、32歳)の方です。死亡原因は、窒素による窒息死です。この3名は、メンテナンス業務のため、チャンバー内に入り窒息しました。どの生産設備か定かではありませんが、スパッタリング装置のチャンバー内であるようです。

この3名が倒れているのを発見したLG Displayの社員1名が、救出を行うためにチャンバー内に入り同じく窒息して意識不明で病院に運ばれていますが、命に別条はありませんでした。また、救出に当たった他2名のLG Display社員も病院に運ばれており、この事故での死傷者は計6名となっています。

事故発生ライン

死亡事故が発生したのは、LG DisplayのP8工場内にあるE3ラインです。旧名称でM1ラインと呼称されていましたが、現在ではE3ラインと呼称されています(テレビ用と他有機ELパネル生産ラインを別にしていたようですが、Eで統一したようです)。

E3ラインは、第8.5世代(2,200×2,500)のガラス基板を用いて有機ELパネルを製造しています。ただし、第8.5世代をハーフカット(2,200×1,250)して蒸着を行っています。P9工場に設置されたE4ラインは、カットせずに蒸着することが可能のようです。

バックプレーン(配線)の形成は別ラインで行われており、同P8工場の酸化物半導体(a-IGZO)を用いたラインで生産されています(P8-3と思われる)。

参考までに、同工場は第8.5世代のテレビ用液晶パネル生産ライン(a-Si)であるP8-1、P8-2、酸化物半導体(a-IGZO)用いたP8-3があります。スマートフォン用として第4.5世代(730×920)のLTPS生産ライン、第4.5世代ハーフカット(730×460)の有機ELパネル(フレキシブル対応)生産ラインであるE2ライン、そして事故のあったE3ラインがあります。

事故発生前に行われたガス漏れ訓練

2014年12月30日、LG Displayは、坡州事業所で抜き打ちのガス漏れ訓練を行っており、訓練内容は良いとしていました。訓練では、訓練での状況開始3分後には経営陣に事故情報が伝達され、15分後には人命救助とガス漏れ対策が完了したとのことです。また、2014年だけでも100回以上の訓練を行っているとしていました。

しかし、実際は後手に回っています。

亡くなった3名の方がチャンバー内に入ったのは12時29分です。LG Displayの社員が、倒れている3名を発見したのが12時38分です(この社員は救助のためチャンバー内に入り窒息して意識を失っています)。5分後の43分に、別のLG Display社員が倒れている4名を発見し中央管制室に事故を報告、救助活動が始まっています。50分に消防署に通報。56分に消防隊到着。13時05分に12時38分にチャンバー内に入ったLG Displayの社員が移送され、13時15分に意識のない1人を移送、21分に残りの2名が移送されています。

E3ライン稼動停止による影響

E3ラインはテレビ用の有機ELパネルを製造するラインで、事故当時、LG Displayが生産しているテレビ用の有機ELパネルの大半を製造していました。なお、同事業所にはP9工場があり、このP9にもE4ラインというテレビ用の有機ELパネル生産ラインが存在し、去年(2014年)の12月より稼動を開始しましたが、事故当時は本格的な稼動には至っていなかったと思われます。

事故発生のため、同ラインは雇用労働部(日本での厚生労働省に相当する)より稼動停止が命じられました。このため、LG Displayのテレビ用の有機ELパネルの供給が滞ることになりましたが、最大で2ヶ月になる可能性があった停止命令は2015年1月26日に解除され、2月には再稼動が行われました。LG Displayのテレビ用の有機ELパネルを採用した有機ELテレビは少数であり、稼動停止命令は数週間で解除されたため、大きな問題にはなっていないと思われます。

繰り返される窒素事故

韓国では窒素窒息事故が相次いでおり、ここ半年で私が把握している限りでですが、計9名の方が亡くなっています。

去年(2014年)の12月、韓国で建設中の原子力発電所(新古里原子力発電所)で漏れた窒素により3名の方が窒素窒息により亡くなっています。

そして、今年4月30日には、SK Hynixの利川事業所内で建設中のM14ラインで、同じく窒素ガスが漏れた事により3名の方が亡くなっています。

先述しましたが、LG Displayは死亡事故が発生する前にガス漏れ訓練を行っていましたが、SK Hynixでは同事業所で死亡事故のあった同月に同事業所内で(同じ現場(工場)ではない)ガス漏れが発生し、13名の方が負傷しています。

韓国では2014年4月16日発生したセウォル号沈没事故により、安全対策が各企業で盛んに行われましたが、実際には窒素窒息事故だけでもこれだけ発生しています。

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