BOE - CHTF 2013で8K4K液晶パネルなどを公開 - ディスプレイその他

BOE - CHTF 2013で8K4K液晶パネルなどを公開

中国のディスプレイメーカーであるBOE Technology Groupが中国の深センで開催されたChina Hi-Tech Fair 2013(中国国際高新技術成果交易会)で、8K4K(7,680×4,320)の液晶パネルなどを公開しました。

8K4Kパネルは、サイズ98型、画素数は7,680×4,320です。TFTにはアモルファスシリコン-TFT(a-Si-TFT)が使用され、輝度は500cd/m2、コントラスト比は1,200:1です。

Tech-On!の記事(下記参照)では輝度が500cd/m2となっていますが、BOEのリリースでは1000cd/m2(リリース文表記ではnitsが使われていますが、意味は同じ)となっています。正直、1000cd/m2は数字を盛りすぎな気もしますし、写真を見る限り1000cd/m2も出ているように思えません。

液晶方式にはAD-SDS技術(Advanced Super Dimension Switch)が使用されています。AD-SDS技術は、BOEが開発したFFS方式です。BOEは昔、FFS方式の開発元であるHydisを傘下に収めていたことがありますので、このときの技術を得ています。

FFS方式により、視野角は上下/左右178度です。実際、角度を取った際の写真を見ても広い視野角を有している事が分かります。

表示階調は10bit RGBで約10億色です。これは同画素数のシャープ製パネルと同じで、パナソニックのプラズマパネルは8bit相当です。

8K4Kの直視型ディスプレイは、2011年にシャープが初めて発表しています。85型ですので、これより少し大きくなります。 その後、パナソニックがプラズマパネルで145型で実現し、今回がおそらく3例目です。ですので、“液晶パネル”では世界最大サイズになります。ただ、BOEのリリースの書き方では“ディスプレイで世界最大”と読めます。

スマートフォン向けでは6型、画素数1,440×2,560、精細度491ppiの液晶パネルを公開。 輝度は470cd/m2、コントラスト比は1,000:1、視野角は上下/左右160度と日本、韓国、台湾メーカーと比べても遜色ありません。ただ、写真を見る限りでは実際の視野角はそこまで広くない感じで、輝度が大きく減少していますが、色が抜けるということはありません。

TFTはLTPS(低温ポリシリコン)、液晶方式はFFS方式(AD-SDS)です。LTPSのため、上/左右のベゼル幅は約0.9mmの狭額縁仕様になっています。

この他に4.99型の720×1,280、今年初めに公開した5.5型、1,080×1,920のパネルも同時に公開しています。 この2つは、上記6型に比べて視野角を取った際の輝度減少が少ないです。

13.3型、2,560×1,440の液晶パネルを公開。 輝度は300cd/m2、コントラスト比800:1、視野角上下/左右170度、色域はNTSC比72%、消費電力は最大で5.1Wとまずまずです。

14型、960×540のアクティブマトリクス有機ELパネルを公開。 輝度は150cd/m2、コントラスト比は10万:1、視野角はフリー、色域はNTSC比72%、消費電力15Wと微妙です。

コントラスト比と輝度は頑張っていますが、色域が72%、消費電力が15Wと高く、画素数は960×540と、あまり良い数字ではありません。BOEは有機ELパネル量産の話しがありますが、こう見ると技術的にはまだまだでしょう。ただ、発表品でのベストサンプルですが、(写真で確認できる範囲では)線欠陥がないのは評価できると思います。

これら以外にも透明ディスプレイを複数展示しています。

参考記事

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Tag:BOE 液晶パネル 有機ELパネル SHV