LG Display - 3,840×2,160の有機ELパネルを開発中 - 有機ELパネル(OLED)

LG Display - 3,840×2,160の有機ELパネルを開発中

LG Displayが画素数3,840×2,160(通称4K)の有機ELパネルを開発中だと明らかにしました。

概要

情報元 - LG Display “UHD OLED TVパネルの開発中”

55型、Full-HD(1,920×1,080)の有機ELパネルを量産中であるLG Displayですが、QFHDの有機ELパネルを開発中であることを明らかにしました。

おそらく、開発を行なっているのは、Full-HDからQFHD(3,840×2,160)へ画素数が多くなっていることもあるでしょうけど、SonyとPanasonic、SonyとAUOという連合が56型、QFHDの有機ELパネルを試作したことが大きく影響していると思います。

仕様

具体的なサイズは明言されていませんが、他の発言から同サイズ(55型)での開発を行なっているようです。

Full-HDからQFHDへと変更され、画素数が4倍に増えるため、開口率が低下します。そのため、低下した開口率を補うため、光の取り出し方法をボトム・エミッションからトップ・エミッションに変更するようです。SID2012で公開した開発品(おそらく量産品と同仕様)の輝度は100cd/m2、ピーク400cd/m2と少し心もとない感じがありましたので、これは良い変更だと思います。が、現状でもトップエミッションを選択した方が良い気もしますが、ボトムエミッションで歩留まりとの格闘を行なっているところを見ると、難しいのかもしれません。

また、有機EL材についても、長い寿命を持つ材料を開発する必要があるとしています。

さらに現在使用しているアモルファスIGZO(a-IGZO)-TFTの移動度を10cm2/Vsから30cm2/Vsに向上させる必要があるとしています。去年のSID2012では、移動度は10cm2/Vs以上と言っていましたが、10cm2/Vs程度だったようです。

むすび

今QFHDの開発を明言した理由は定かではありませんが、他社に置いていかれないためでしょう。
今までQFHD有機ELパネルの発表、開発、試作品の発表などをしてないことから、技術的に製造が困難だったのかもしれません。これは、55型、Full-HDの有機ELパネルを、量産を見据えて開発していたこともあるとは思いますが。

そんな中で、SonyとPanasonic、SonyとAUOという連合が56型、QFHDの有機ELパネルをさらっと発表したことはかなり衝撃的だったのではないでしょうか。

実際、当時のLG DisplayやSamsung Displayの関係者の発言からは焦りや先に発表されたための悔しさがあったと記憶しています。他一部のほとんど関係ない方達が憎悪に近い悔しさを滲ませ、LG Display、Samsung Displayの方が無意味(理由付けがなかった)に凄いという発言をしていましたが、当の2社の関係者、特に技術者さんはかなり淡々と事実を受け入れていた感じでした。

今後、高解像度化が進められていく中で、やはり有機ELパネルは液晶パネルに比べて劣勢に立たされることになりそうです。
もちろん、高画質という武器もありますが、高画質でありながら高解像度に対応し辛く劣勢であるプラズマパネルが存在しているところを見ると、やはり一筋縄ではいかないと思います。

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