PC用液晶モニターの用語解説(グラフィック用途編) - 用語集/用語解説

PC用液晶モニターの用語解説(グラフィック用途編)

更新
2013年07月06日(土)

グラフィック用途向けのPC用液晶パネルモニターの用語解説です。

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xy色度領域 (標準値) / 広色域表示(標準値) / 色空間 / 色域

そのモニターが表示できる色域のことです。ほとんどの場合、CIE1931色度図を基準として、モニター自身が持つ色域と、基準となる規格の色再現域を比べています。

モニター自身が持つ色域と、基準となる規格の色再現域との面積比を比べた場合は、比で表されます。例えば、AdobeRGBの色再現域と比べた場合、AdobeRGB比107%という感じです。面積比ですので、その規格の色を再現(表示)できるとは限らないため、その色規格をとれだけ表現できるかはカバー率で表します。AdobeRGBカバー率97%という感じです。

sRGB

1996年にMicrosoftとHP(ヒューレットパッカード)によって作成され、IEC(International Electrotechnical Commission)によって策定された色空間です。CRT全盛期に作られた国際規格ですので、色再現域が狭いです。

狭いと言っても、写真や印刷用途に比べると狭いだけで、普通の用途では十分な色空間と言えます。コンパクトデジタルカメラ(いわゆるコンデジ)の色規格はsRGBですし、プリンターもほとんど場合がsRGBです(sRGBを基準に作られているので当たり前なのですが)。大半の液晶モニターはsRGBを100%カバーすることは少ないです。

CIE1931 R(赤) G(緑) B(青) 白色点
x座標 0.6400 0.300 0.1500 0.3127
y座標 0.3300 0.600 0.0600 0.3290

推奨環境は、輝度80cd/m2、白色点D65(x=0.3127,y0.3290)、ガンマ2.2。

Adobe RGB

Adobe社によって1998年に策定されました。国際規格であるsRGBの狭い色空間を大きく拡大しました。DTPなどでは標準となっており、色を扱う場合の標準規格と言っても過言ではないです。

CIE1931 R(赤) G(緑) B(青) 白色点
x座標 0.6400 0.2100 0.1500 0.3127
y座標 0.3300 0.7100 0.0600 0.3290

推奨環境は、輝度160cd/m2、白色点D65(x=0.3127,y0.3290)、ガンマ2.2。

NTSC

National Television System Committeeの略で、全米テレビジョン放送方式標準化委員会のことです。この委員会が策定したテレビ放送規格での色空間をNTSCと呼称しています。
明確な基準は存在しますが、運用国によって微妙に仕様が異なります。特に日本での色温度の設定が大きく異なりました。アメリカではD65(6500K)での運用でしたが、日本ではD93(9300K)とかなり青よりに設定されていました。

JMPAカラー

社団法人である日本雑誌協会が策定した色空間のことです。

日本雑誌協会JMPAカラーとは

JAPAN COLOR

ISOに準拠した、日本におけるオフセット枚葉印刷における印刷色の色空間のことです。正式には「枚葉印刷用ジャパンカラー」と言います。

JAPAN COLOR - Japan Color認証制度とは

LUT

Look Up Tableの略で、ルックアップテーブルと読みます。機器間での画像表現の違いを補正するために使われますが、ここでは機器間での階調表現の違いを補正するLUTのことを説明します。

PC側から8bitでモニターに入力が行われると、表示される階調特性は滑らかではありません。これは、元画像が持つデータとモニターの階調特性が異なるためです。これを補正するのがLUTです。
8bitの液晶パネルに8bitの信号を入力すれば、16,777,216色(約1677万色)を表示することが出来ます。しかし、機器間での階調特性が異なるため、滑らかな表示や、黒つぶれ、黒浮きなどが発生します。これをLUTで補正します。このLUTの駆動ビット数が高ければ高いほど高度な補正が行えます。

例えば、8bit+10bit-LUTの場合、10bit-LUTで表現される1,073,741,824色(約10億7374万色)から最適な16,777,216色(約1677万色)を選び出して表示します。当然、LUTのbit数が増えれば元になる色数は増えるため、最適な色を選択できます。

ユニフォミティ(UNIFORMITY)

画面の色や明るさの均一性のことをです。最近はワイド画面が主流のため画面左右で明るさが異なる場合が多く(このことを輝度ムラ)、これがあると表示品質に悪影響を及ぼします。通常使用では問題ありませんが、厳密な色管理が必要な場合に問題が発生します。これを補正する機能がハイエンド機種では搭載されており、「ムラ補正機能」と呼ばれます(各社名称は異なります)。

ガンマ / ガンマ補正

ガンマ(γ)とは、モニターに入力される信号と輝度との関係のことです。モニターは入力信号により輝度が変化します。しかし、変化は入力信号と比例関係になりません。なので、入力信号と輝度の関係が一定の関係になるよう制御を行います。これをガンマ補正と言います。
ガンマ特性は階調表現のことです。通常2.2に設定されますが、これ以外の数値に設定することもモニターによっては出来ます。

キャリブレーション

英語ではCalibrationです。意味は複数あり、測定、校正などがあります。液晶モニターの場合、色を校正することを指します。

キャリブレータを使用して、ICCプロファイルを作成し、それをモニターかPCに反映します。モニターに反映することをハードウェアキャリブレーション、PC側に反映することをソフトウェアキャリブレーションと言います。ハードウェアキャリブレーションは、モニター側が対応していないと行うことが出来ません。

ICCプロファイル

ICC(International Color Consortium)によって策定された規格です。ある機器の情報(色再現方法や色域など)を記述したファイルです。

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