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Samsung DisplayとLG DisplayとFFS方式

FFS方式とSamsung DisplayとLG Displayについて。

FFS方式

ディスプレイメーカーであるSamsung DisplayとLG Display。双方とも世界的に大きなシェアを持つメーカーで、かつ同じ国(韓国)の会社です。手を取り合い、仲良くやっている…訳も無く…

有機ELパネルの特許関係で、LG DisplayがSamsung Displayを訴えましたが、最近歩み寄りを見せています。これはそのうちクロスラインセンスでも結んで終わりでしょう。

しかし、まだ争いはあります。別件でSamsung DisplayがLG Displayを訴えました。自社(Samsung)が持つPLSパネルの技術がLG Displayが製造しているAH-IPSパネルに使われているという内容で、AH-IPS製品の販売差し止めを請求しました。

PLSはSamsung Displayが開発したIPS方式の派生であるFFS方式の液晶パネルです。AH-IPSはLG Displayは開発したパネルでこちらもFFS方式の液晶パネルです。

FFS方式は韓国ディスプレイメーカーであるHydisが開発した技術です。Samsung Displayが開発した訳ではありませんし、LG Displayが開発した訳でも無いです。

FFS方式はFringe Field Switchingの略です。Fringe Fieldはフリンジ電界のことで、電極付近で作られます。FFS方式は、TFT基板側に電極が2層あるパネル構造をしています。

FFS方式は、IPS方式と同じく基板に対して液晶分子が水平に動きますが、ねじれと曲がりを伴います。IPS方式は曲がりません。なので、FFS方式をIPS方式を別方式と厳密には分けるべきかもしれませんが、IPS方式を液晶分子が基板に対して水平に動くと定義するのならFFS方式はIPS方式になりますが、IPS方式を横電界(水平電界)であると定義するならFFS方式は別方式になります。

FFS方式には、広視野角を実現するための画素設計、ドット開口率の向上による光透過率の向上などを行なったAFFS技術というのがあります。AFFSもFFS方式に分類されますが、Hydisは別方式としています。FFS方式の“FF”がフリンジ電界(Fringe Field)を意味するので、別物というよりは改良と考えた方が良いと個人的には思います。

Hydisは比較的小さな液晶パネルメーカーです。製造設備も小さく、資本的にもです。このためどこかの会社に買収されることが多く、過去にはBOEに現在はE-Inkに買収されています。生き残っていけるのは、このFFS方式の特許を保有しているためです。最近のモバイル向け液晶パネルにはFFS方式の採用が増え続けています。

FFS方式について詳しくは「IPS方式/FFS方式」をご覧下さい。

FFS方式は、日立ディスプレイズ(現ジャパンディスプレイ)が開発したIPS-Pro、IPSα、三洋エプソン(ソニーモバイルディスプレイを経て現在はジャパンディスプレイ)が開発したVistarichなどにも採用されています。

話が外れていないですけど、外れているので元に戻します。

この訴訟に対してLG DisplayがSamsung Displayを訴えました。内容は分かりませんが、Samsung Displayの言い分によればかなり基本的な技術のことで訴えたようです。

FFS方式ではなく、IPS方式に関係する技術で訴えたようで、Samsung Dsiplayは「これはLG Displayではなく、日立などの技術だからLG Displayに訴えられる筋合いは無い」とコメントして、争う姿勢を見せています。

他の争い…

最近Samsung Displayは、PC市場向けの普及型PLSパネルを開発して販売しています。AD-PLSです。LG Displayのe-IPSの様な価格を抑えた物らしいです。LG DisplayはAH-IPSの製造にシフトしているので、e-IPSは在庫限りと思われます。

Samsung Display的には折角作ったのですから売りたいでしょう。LG Displayも最近は、パネル生産を色々と調整しています。最近出したモニターに23.8型(AH-IPS)というサイズもあり、ちゃくちゃくと進んでいるようです。AD-PLSは23.6型というサイズですので、この2つであれば、IPS方式と書かれていても区別することが簡単になると思われます。

新たな火種…

最近では、赤字体質になった液晶パネルメーカーの黒字化が急務となっています。Samsung DisplayとLG Displayの2社は他のメーカーより早く黒字化を達成しました。方法としては、利益の高いパネル生産を行なう(高付加価値製品の生産)、利益の低いパネル生産をやめるなどです。

両社とも親会社に大きな電気機器メーカーを持ち、液晶パネルを供給しています。ます。サムスン電子とLG電子です。

サムスン電子はテレビなどの液晶製品の販売数が多いので、Samsung Displayだけでなく他のメーカー(AUO、Innolux、Sharpなど)からの供給を増やしています。Samsung Displayが生産品目を絞っていることも一因と思われます。

LG DisplayはLG電子以外への供給も多いです。大型テレビ用IPSパネル生産メーカーはここだけになってしまったので、特にです。ですが、生産するサイズや品目の調整などもあり、黒字化を達成しています。一番の要因は、Appleへのパネル供給です。なので、かなり危うい状態との指摘もあります(Appleがこけると共倒れ)。

品目の調整は生産を行なわないことですので、市場はパネル不足に陥ります。もちろん、パネルメーカーとしてはパネル不足になると価格が高騰するのでうれしいことでしょうけど、親会社からは文句の一つや二つは出ているでしょう。

なのでかどうかは知りませんが、Samsung DisplayとLG Displayは中国に第8.5世代の液晶パネル製造工場を建設して、稼動させます。ここで、利率が低いパネルを製造し、韓国内にある工場では利率が高いパネルを製造するという計画の様です。

ですが、問題もあります。第8.5世代の製造ラインが2つも稼動することは、中国メーカーの参入などにより、パネル供給が過剰になりつつある市場に致命傷を負わせる可能性があります。価格下落が一段と進む可能性もあり、当然ですが不安の声が出ています。

最近、落ち着きつつある市場がまた荒れる可能性が出てきました。現在の液晶パネルの価格破壊の発端はアジア通貨危機による物でしたが、価格破壊の発端会社はこのSamsung DisplayとLG Displayの前身の会社です。

歴史は繰り返されるのでしょうか?

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