内容はディスプレイ関係が中心。たまに別のことを書くかもしれない。
管理人に御用の方はメッセージか、当ブログの別館でコメントして下さい。

内容がない別館をまったり更新中。

メイン記事

ディスプレイ解説記事の最新更新


ディスプレイ小話集の最新更新(2013/12/28)


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
(この一行は、各記事の最後に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)

DisplayMate - Nexus 7、Kindle Fire HD、iPad miniの液晶パネル性能比較

更新
2013年07月20日(土)

DisplayMateによる7インチタブレットのディスプレイ性能比較記事です。

DisplayMate - iPad mini Display Technology Shoot-Out

比較は「DisplayMate」が行ないました。

内容は液晶パネルの複数の性能をiPad miniを中心に比べています。比べたのは7インチクラスダブレットの代表格のGoogle(製造はASUS)の「Nexus 7」、Amazonの「Kindle Fire HD」、Appleの「iPad mini」のディスプレイ性能です。

全て紹介するのは大変ですので、一部分だけを紹介します。

比較される性能は、

  • パネル基本性能
  • パネル反射
  • 輝度とコントラスト比
  • 色域、精度
  • 視野角
  • バックライト消費電力
  • バッテリー時間

以上の項目です。各項目細かく評価されてます。

パネル基本性能

機種名 Nexus 7 Kindle Fire HD iPad mini
サイズ 7.0インチ 7.0インチ 7.9インチ
液晶方式 IPS IPS IPS
画面アスペクト比 16:10 16:10 4:3
画面面積 22平方インチ 22平方インチ 29.6平方インチ
表示解像度 1,280×800 1,280×800 1,024×768
画素数 1,280×736 1,280×800 1,024×768
精細度 216ppi 216ppi 163ppi
標準視力でRetinaディスプレイになる視聴距離 15.9インチ(約40cm) 15.9インチ(約40cm) 21インチ(約53cm)
小さい文字の見易さ 非常に良い 非常に良い ややぼやけた
表示色数 6bit+FRC(256階調:擬似フルカラー) 8bit(256階調:フルカラー) 8bit(256階調:フルカラー)

標準視力とは1.0のことです。
Retinaディスプレイはドットの形状を見ることができないことと定義しています。
Nexus 7の6bit+FRCは、擬似的に8bit(24bit)相当にしています。

パネル反射

その名の通り、パネルの反射のことです。
ダブレットのほとんどは、光沢の表面をしています。なので、光が強いところや太陽光の下などでは、光が反射して視認性を大きく阻害します。また、黒表示などの暗い画面を表示した時に、弱い外光でも自分の顔が映ったりと、あまり良いことがありません。ただ、グレア処理は画面がクリアに見えるという利点があります。
グレア処理と言っても、パネルに対する処理方法で反射率は大きく変わったりします。

画面の平均反射率

iPad miniの反射率は9.0%です。これはNexus 7の5.9%、Kindle Fire HDの6.4%よりかなり高い数値です。
iPad miniは、Nexus 7より53%、Kindle Fire HDより41%、光の反射率が高いことになります。

鏡面反射

鏡面反射とは…で説明するのは大変なんで、Wikiに丸投げします。

Wikipedia - 鏡面反射

液晶パネルを保護するカバーガラスとの境界には空気層が存在します。これにより、カバーガラスと液晶パネルが反射を起こすため、反射した像が複数現れます。これは図で見た方が分かりやすいので、下記リンクの図を見てください。

DisplayMate - iPad mini, Kindle Fire HD, and Nexus 7 Screen Reflections

おそらく、一番視認性を害する現象かもしれません。DisplayMateでは“もっともやっかりな現象”としています。
iPhone4や5はこの空気層が存在しないため、鏡面反射による複数の像が作られることはかなり低減されています。

鏡面反射率は、Nexus 7が7.2%、Kindle Fire HDが7.6%、iPad miniが12.1%です。
ここでもiPad miniは一番反射していることになります。

まとめ

機種名 Nexus 7 Kindle Fire HD iPad mini
平均画面反射 5.9% 6.4% 9.0%
鏡面反射 7.2% 7.6% 12.1%

iPad miniがヒドイ数値です。

輝度とコントラスト比

輝度は明るさのことで、コントラスト比は明暗比のことです。
コントラスト比は、外光の強さで変動しやすいため、メーカーが公表している数値のほとんどは暗所状態での最高値であることが多いです。操作環境が変わりやすいモバイル向けではあまり当てになりません。デスクトップモニターとか一つの環境であるのなら別ですが。

DisplayMateではこの辺の考慮に入れて計測しています。

  • 最大輝度
  • 最大輝度での黒レベル
  • 最大のコントラスト比
  • コントラスト比(強い外光時)
  • 強い外光での画面の見易さ

以上の項目が調べられています。項目について説明します。

最大輝度

これは液晶パネルが表示できる最大の明るさです。これは白表示時に測定されます。
強い外光時に輝度が低いと外光に負けて表示が見えなくなってしまいます。バックライトの出力を上げれば簡単に輝度をあげることができますが、これは消費電力と引き換えです。
この数値はモバイル端末ではもの凄く重要になります。

Nexus 7は372cd/m2、Kindle Fire HDは434cd/m2、iPad miniは388cd/m2となっています。
注意してほしいのですが、輝度は個体差があります。なので、これより高い数値や逆に低い数値を計測する個体も存在します。

最大輝度時の黒レベル

そのまま読むと、言ってることがよく分からないと思います。これは液晶パネルの原理によるものです。
液晶パネルはバックライトからの光を液晶分子が通したり、遮ったりします。通過した光はカラーフィルタと呼ばれる色を付けるフィルムを通り、画面に表示されます。この時バックライトは常に光続けているので、液晶分子の遮断が不完全だと光が漏れてしまいます。光漏れが顕著だと黒表示が見難くなります。

光漏れは原理上仕方の無いものですが、低いことに越したことはありません。なので、最大輝度時の黒レベルとして、数値化しているのです。数値は輝度の値が低いほど、液晶分子による光の遮断がうまく行っていることを示します。

モバイル端末は暗所で見ることはあまりありませんが、これも液晶パネルの一つの性能です。

Nexus 7は0.40cd/m2、Kindle Fire HDは0.51cd/m2、iPad miniは0.46cd/m2となっています。最大輝度でも書きましたが、個体差があります。
3機種とも同じ様な数値ですので、性能は同じと見ていいと思います。

最大のコントラスト比

パネルが持つ最大のコントラスト比です。コントラスト比とは明暗比のことで、白表示時と黒表示時の比です。
計測される環境で変動しやすい数値で、仕様に書かれる数値のほとんどは暗所コントラスト比であることが多いです。

Nexus 7は930:1、Kindle Fire HDは851:1、iPad miniは843:1となっています。これも輝度と同じで個体差があります。
これは暗所で計測された数値です。

コントラスト比(強い外光時)

最大コントラスト比では、暗所での計測でした。ここでは強い外光がある環境でのコントラスト比です。
この計測ではパネル平均反射率も考慮に入れられています。

Nexus 7は63:1、Kindle Fire HDは68:1、iPad miniは43:1となっています。

強い外光での画面の見易さ

ここは数値されていませんが、写真を撮りそれを元にしているので、公平性は保たれています。(参考写真はこちら

Nexus 7は「A-」、Kindle Fire HDは「A-」、iPad miniは「B」となっています。

まとめ

機種名 Nexus 7 Kindle Fire HD iPad mini
最大輝度 372cd/m2 434cd/m2 388cd/m2
最大輝度時の黒レベル 0.40cd/m2 0.51cd/m2 0.46cd/m2
コントラスト比(暗所) 930:1 851:1 843:1
強い外光時のコントラスト比 63:1 68:1 43:1
強い外光での画面の見易さ A- A- B

色域、色精度

いくら画素数が多くて高精細度でも、正しい色、広い色域がないとディスプレイとしての正しい働きは出来ません。

計測される項目は

  • 色温度
  • 色域
  • グレースケールとガンマ値

色温度

具体的に説明すると大変ですし、知っていてもそこまで意味のあることではないです。単に、数値が高くなれば青っぽく、低ければ赤っぽくなるということだけで十分だと思います。

当ブログ - 色温度

単位は「K」が用いられ、ケルビンと読みます。通常、液晶モニターなどは6500Kに設定されます。6500Kの白表示は相対的に少し黄色く感じます。

Nexus 7は6708K、Kindle Fire HDは6380K、iPad miniは6711Kとなっています。
3機種とも6500Kに近い値です。

色域

色域はそのパネルが表示できる色のことです。
通常、液晶モニターはsRGBの色域を基準としており、これを基準として何%カバーしているかで数値化します。

Nexus 7は86%、Kindle Fire HDは86%、iPad miniは62%となっています。
iPad miniはかなり低い数値になっています。

詳しくはこのページで見ることができます。

グレースケールとガンマ値

グレースケールとは色表現方法の一つです。白黒だけの明暗で表現します。いわゆるモノクロのことです。
ガンマ値は、入力値と出力値の比のことです。通常は2.2か1.8に設定します。両方とも正確だと綺麗な階調表現となり、滑らかな表示が可能になります。

Wikipedia - ガンマ値

グレースケールは、Nexus 7は彩度の欠損が見られ、Kindle Fire HDは非常滑らか、iPad miniはピークで5%圧縮が見られるとなっています。
ガンマ値は、Nexus 7は1.70から2.44と変動してピークで15%圧縮が見られ、Kindle Fire HDは2.16、iPad miniは2.15でピークで5%圧縮が見られるとなっています。
Nexus 7は両方かなり悪く、個別に取り上げられたほどです。リンク先の画像の赤線がNexus 7ので、黒線が標準の線です。パネルビット数が8bit(24bit)ではないのが原因かもしれません。
iPad miniの圧縮は、最大輝度に近づいていった時に5%のズレがあるとのことですが、あまり気にする必要はなさそうです。

まとめ

機種名 Nexus 7 Kindle Fire HD iPad mini
色温度 6708K 6380K 6711K
色域 sRGB86% sRGB86% sRGB62%
グレースケール 欠損が見られる 非常に滑らか ピークで5%の圧縮が見られる
ガンマ値 1.70から2.44と変動してピークで15%の圧縮が見られる 2.16 2.15。ピークで5%の圧縮が見られる

Nexus 7が非常に悪く、Kindle Fire HDが一番良い結果となりました。

視野角

ディスプレイを見る角度のことと、コントラスト比が10:1ある角度のことです。
仕様に書かれる視野角はコントラスト比10:1がある角度のことです。コントラスト比は明暗比のことですので、色変化は含んでいません。
ほとんどの液晶パネルは30度程度で色変化が起こり始めます。これはカラーシフト(色変化)として数値化されますが、一般的な仕様では書かれることはありません。

  • 視野角30度での輝度減少
  • 視野角30度でのコントラスト比
  • 視野角30度でのカラーシフト
  • 視野角30度での混色のカラーシフト(ブラウン)

視野角30度での輝度減少

液晶パネルは原理上、視野角度を深く取っていくと、色変化と輝度減少(画面が暗くなる)が発生しやすいです。

Nexus 7は175cd/m2(53%)減少、Kindle Fire HDは208cd/m2(52%)減少、iPad miniは194cd/m2(50%)減少となっています。
全体的に大きな輝度の低下が発生しています。

視野角30度でのコントラスト比

視野角度を取ると輝度が下がるということは、コントラスト比も下がることになります。

Nexus 7は662:1、Kindle Fire HDは602:1、iPad miniは495:1となっています。
モバイル向けは視野角対策がしにくいですが、この数値は非常に優秀です。

視野角30度でのカラーシフト(標準色)

カラーシフトは色変化のことです。

Nexus 7はΔ(U’V’)=0.045、Kindle Fire HDはΔ(U’V’)=0.0047、iPad miniはΔ(U’V’)=0.0037となっています。
3機種とも色変化が少ないIPSパネルを採用しているため、色変化もかなり低いです。人間の目では差は分からないと思います。
JNCDについてはよく分かりません。

視野角30度での混色のカラーシフト(ブラウン)

ブラウンを元に計測されています。

Nexus 7はΔ(U’V’)=0.0068、Kindle Fire HDはΔ(U’V’)=0.0069、iPad miniはΔ(U’V’)=0.0067となっています。
こちらも優秀な数値です。標準色と違いがあるのは、全ての色が均一に見えるわけではないためです。

まとめ

条件:視野30度 Nexus 7 Kindle Fire HD iPad mini
輝度減少 175cd/m2(53%低下) 208cd/m2(52%低下) 194cd/m2(50%低下)
コントラスト比 662:1 602:1 495:1
カラーシフト(標準色) Δ(U’V’)=0.045 Δ(U’V’)=0.0047 Δ(U’V’)=0.0037
カラーシフト(ブラウン) Δ(U’V’)=0.0068 Δ(U’V’)=0.0069 Δ(U’V’)=0.0067

全体的にモバイル向けでは優秀は数値です。

バックライト消費出力

ディスプレイの消費電力はモバイル機器においての消費電力の多くを占めます。

機種名 Nexus 7 Kindle Fire HD iPad mini
最大輝度での消費電力 1.4W 2.1W 2.3W
消費電力効率 2.0W 2.5W 2.3W

※消費電力効率は、画面サイズ7.9インチ、輝度388cd/m2を基準としています。

バッテリー時間

バッテリーが持つ時間です。この計測では、機内モード、アプリケーションは使用せず、最大輝度の状態での時間になります。

機種名 Nexus 7 Kindle Fire HD iPad mini
時間(最大輝度) 9.1時間 6.6時間 6.1時間

以上です。これほど有意義なデータを取ってくれたDisplayMateに感謝です。
上記に上げた以外のデータも書かれているので、是非DisplayMateのHPに足を運ばれることをオススメします。

個人的にはiPad miniの性能が低いのが気になりました。
iPad4やiPhone5ではあれほど高性能なパネルを使用しているのに、残念ですね。

予想以上に健闘しているのが、Kindle Fire HDです。これは本当にビックリです。
Nexus 7のガンマ、グレースケールがヒドイ。実機見たとき、この辺はあまり見なかったんですよね、また見てこう。

一応、報道されている限りでのパネル供給メーカーを書いておきます。
iPad miniはLG DisplayとAUO、Nexus 7はHydisとHannstarです。
Kindle Fire HDはLG Display、Hydis、CPT、Pansonicとか言われており、情報が錯綜しています。Panasonicは「Kindle Fire HD」ではなく「Kindle Fire」の方かもしれません。

関連記事
(この一行は、各記事の最後に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)
 ブログ内検索
 カテゴリー
[+]を押すと展開

openclose

 amazon
 タグ一覧
 リンク
 RSSリンクの表示
 Special Thanks
サイドバー2下の追尾スペース
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。