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CAAC-IGZOの量産

液晶パネルのTFTにIGZOを使用したスマートフォン「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」について書いたこの記事
これで私は「非結晶性(アモルファス)IGZO」が使用されていると書きました。

ですが、次に紹介する記事には「結晶性IGZO」が使用されていると書かれていました。

Tech-On! - シャープ復活のカギ握るIGZO液晶の今後

該当部分を引用します。

「AQUOS PHONE」と「AQUOS PAD」は同じIGZO液晶を採用しているが、二つの製品で異なるのはIGZO液晶の構造である。「AQUOS PAD」はアモルファスのIGZOであるのに対し、「AQUOS PHONE」は「CAAC(C-Axis Aligned Crystal)」と呼ぶ結晶系のIGZOを採用しているもようである。アモルファスIGZOとCAAC-IGZOはプロセスが異なるため、現在は異なるラインで生産されており、前者は亀山工場、後者は天理工場で生産されていると推測される。

CAAC-IGZOが結晶性IGZOになります。
結晶性IGZOは、Sharpと半導体エネルギー研究所が共同で開発しました。

Sharpプレスリリース - シャープと半導体エネルギー研究所がディスプレイを革新する酸化物半導体の新技術を共同開発

当ブログ記事 - Sharp - 結晶性IGZOの新技術開発

SH-02Eの記事」のコメントでこの記事があると指摘されましたが、この記事は公開された日から知っていました。
ただ、書き方が

『結晶系のIGZOを採用している もよう である』

『後者は天理工場で生産されていると 推測 される。』

とあり、なんともいえなかったので、そのままにしてました。
私自身の考え方ですが、このような書き方の記事はあまり信用したくありません。日本の報道は(日本だけではないですが、日本は顕著)、情報源がハッキリしないものが多かったり、書き手の考えが前に出過ぎているものが多いためです(これ以外にも、政治系記事の文末でよくある「xxがありそうだ」や「議論を呼びそうだ」など、「今後のこと」が書かれているのもそうです)。
なので、直ぐに鵜呑みにせず、複数のソースに当たるようにしています。もちろん、逆の考え方でも問題ないと思います。

コメントを貰う前から、これについて調べていたのですが、天理工場でIGZOの生産が始まっていました。

産経新聞(MSN) - 天理でも最新液晶を生産 経営再建中のシャープ、経営再建で

毎日新聞 - シャープ:最新液晶パネルIGZO、奈良・天理で量産−−スマホ向け

ただ、この報道だけでは、CAAC-IGZOであるか分かりません。
しかし、天理工場は元々小型パネルの生産を行っており、LTPSであるCGシリコンを使用した液晶パネルの生産を行っていました。
ライン改修自体は簡単に行なっているみたいですし、天理は先述とおりLTPSで製造していたので、アモルファスIGZO用に改修しているとは思えません。なので、十中八九CAAC-IGZOであると思われます。

コメント返信で書きましたが、亀山第2の第8世代だと「小型過ぎる」というのと、元々第2はタブレットやノートブック(ウルトラブック)向けであったので、この方針からずれていると思っていました。
ですが、現状のシャープの状態ではそんなことをいっていられない感じがあったので、まあ第2で生産しているのだろうと思っていたのです。

あと、シャープがCAAC-IGZOの量産を行なっていると言っていない、上記リリース文で「液晶ディスプレイの早期実用化を目指す」と書いてあったのもあります。
ですが、6月1日の記者会見では「顧客からの要望次第だが、2012年“度”中に開始したい」、技術的には「500ppiまでは何の問題もなく量産できる技術を確立した」と言っていたりと、リリースと記者会見が一致しないという状況も私の頭を混乱させました。

上記2つの記事(産経/毎日)では、生産拠点の二重化でリスク低減としていますが、リスクではなく、生産効率(非結晶性と結晶性の違いも)でしょう。亀山第2が止まった場合、天理の生産量ではカバーし切れないのでは?

なので、天理工場でCAAC-IGZOの生産が行われていた場合、大量供給が可能なのか、気になります。
いくら優れていても、安定供給できなければ意味ありません。天理工場では、第3.5世代(620×750)による生産が行われています。

なお、シャープは元々天理工場と三重工場(1、2、3とあります)にIGZOを導入することを決めていました。

日刊工業新聞 - シャープ、次世代液晶に軸-亀山第2・三重・天理工場のライン改造に数百億円

天理のライン改修を行なったということは、現状でそこまで引き合いが来ていないのかもしれません。
もし数が多いのであれば、三重第3工場(第4.5世代:730×920)を改修しているのでは?

上記記事では、需要が増えれば亀山工場を改修するとしていますが、三重工場があるのでしないと思います。
ただ、するのであれば、なんとなくですが、第2ではなく第1だと思います。
亀山第2は最終的にはCAAC-IGZOに移行されるようです。

シャープはIGZOを経営再建の柱にしています。a-IGZOと結晶性であるCAAC-IGZOの両方の生産が行なえることは他社に対すアドバンテージになると思われます。シャープは自社製品でCAAC-IGZOを採用することで、液晶パネルを供給するメーカーに宣伝することができます。

ASUSの「PadFone 2」のスマホ側のパネルもIGZOで生産されます。こちらも、非結晶性か結晶性か分かりませんが、これも天理で生産が行われていると思われます。そうなるとCAAC-IGZOです。

今後、CGシリコンは、CAAC-IGZOにとって変わられるのでしょうか?
CGシリコンがCAAC-IGZOに変わるのであれば、多額の投資をして導入した亀山第1のCGシリコン第6世代生産ラインはなんだったのか、と。まぁApple人の金だったので問題ないのかもしれませんけどw

ちなみに、CAAC-IGZOの性能は、アモルファスIGZO(a-IGZO)をそのままパワーアップさせたようなものです。
リーク電流が低いことも、静電方式のタッチパネルとの相性の良さも受け継いでいます。
なので「SH-02E」は、トップクラスのTFT性能を持つ液晶パネルを搭載することになります。

2012/12/21追記;

2012年12月21日、SharpがIGZOについての記者会見を行ないました。

AV Watch - シャープ、「省電力」、「高精細」などIGZO技術を解説

ここで、SH-02EがCAAC-IGZOで生産されていることが公表されました。

シャープによれば、CAAC-IGZOを採用している製品は「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」。基本的な特性はCAACが有利なため、CAAC化を進める方針だが、「顧客にあわせて最適なものを選択している。現時点ではCAACは高精細が求められる用途、アモルファスは中型、大型向け」とのこと。

という訳で、SH-02EはCAAC-IGZOにより生産、AQUOS PAD SHT21はアモルファスIGZOにより生産されていることが明らかになりました。

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